評伝 小室直樹』(上・下)

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村上篤直『評伝 小室直樹』(上) 学問と酒と猫を愛した過激な天才』(768ページ)『同(下) 現実はやがて私に追いつくであろう』(746ページ) 村上篤直氏が執念を燃やして書き上げたこの評伝二部作の大著。

空前絶後の小室学(社会科学の統合者)としての学問展開の学術的軌跡のみならず、数々の破天荒な奇行、逸脱、越境、乱痴気騒ぎ、裏話・秘話・痴話の類が満載だ。

硬軟織り交ぜた物語の展開に、ずんずん引き込まれる。きちんと小室の著作を読み込んでいる著者の真摯な向き合い方にも好感がもてる。いや、村上は、真摯どころか、命を賭けた真剣勝負をこの2巻で挑んでもいるようだ。

脚注も充実、取材者リストも強烈。さらに小室直樹の年譜が巻末についているも素晴らしい。著者の村上は小室直樹の全著作物を渉猟し、掘り下げ、さらに関係者に周到にして緻密なインタビューを敢行。

直接あったことがある人物が以外な側面を見せながら登場しているも新鮮だ。えっ、そうだったの?!という人間模様の描写が、これまた面白い。

そしてこの大著。松下が直接知る方々も多数登場。ああ、そうだったのかと、時に抱腹絶倒、時に深いため息をつき、感動も新たに5日かけて読了。