オーガニック思考

オーガニック思考というものはいくつかの思考のタバつまり、志向性から成り立つのではないか???その思考のタバは今日考えてみると5つくらいにまとめることができるかも。

その1:環境保全思考・・・皆(地域の人々、家族、自分)が安心して生活できるできるように、地球の限りある資源を考慮し、自然を尊び、環境に配慮すること。

その2:健康思考・・・健康な土(そのなかんの微生物もふくめて)に触れて、体を動かし、農作物や動物に接することで、肉体(身)的にも、言語的(口)的にも、意識(意)的にも健康を目指すこと。

その3:循環的エコロジー思考・・・土を中心とする環境→いきもの→食→人間という循環システムのなかでの自分の位置づけや役割を確認して実行すること。たんに農薬や化学肥料を使わないというのみならず、循環のなかでものごとを考え実行してみる。

その4:有機システミック思考・・・以上の1~3を全体システムとしてとらえる必要がある。微生物というミクロな世界もあれば、地球環境というかなりマクロな世界観も必要。かなりホーリスティックになる。さらに、TPPやJAといった制度的な側面、なぜ耕作放棄地が大量に発生して解消されていないのか?、なぜ欧州で厳しく規制されているネオニコチノイドが日本では緩いのか?というシステミックな問いも大事だ。現実の農「業」に関わる問題は、かなり悪構造に満ち満ちている。

その5:アクションラーニング思考・・・農というものは、理論、モデル、仮説などを具体的に現場でやってみてナンボのものだ。この現場でやってみることと、アタマで考えることが絶え間なく循環するという意味で、アクションラーニングそのものだ。頭デッカチの理論、モデル屋さんには手に負えず、足腰、手足を動かしてナンボのもの。アクションラーニングによってオーガニックなシステムづくりをしてゆくことになる。

たとえば以上の思考を駆使して最適なオーガニックマネジメント(有機農業経営)を構想すれば、野菜パックを「提携」先の家庭に直販するという方式が、5つの思考を具現化する経営の一つのスタイルとして目的合理的ということになる。提携とはいうものの、野菜を創る、消費するという2項対置的な位置づけではなく、いっしょに価値を創ってゆくという価値共創的な関係。

生産⇔消費という従来からあるフレームワークではなく、体験サービスという枠組みでリフレーミンングしてみるとまたまったく別のファーム・オペレーション・システムも浮上するが。

 

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