健康増進あるいは美容皮膚科医とのダイアローグ

カテゴリー : No book, no life.

昨夜は美容皮膚科医の田中優子女史と健康をメインテーマとして貴重な座談。美容皮膚科医と意見を効果するのは初めての経験なので、とってもためになった。アイディアの異種混交はイノベーションの契機だ。

さて自分が専門とする医療・健康管理学は主として医療や健康に関する社会システムを観察や考察の対象にする。「私」は、これらの社会システムから距離を置いて観察、分析、評価する。この「私」が健康であればこそできることだ。したがって、「私」は健全に健康でなければならないのだ。

ゆえに、「私」に対するケア≒健康増進(ヘルス・プロモーション)は一人のプロフェショナルとしても、サイクリストとしても極めて重要なことなのだ。

健康増進は一過性のイベントなどでは決してなく、長期に渡って地道に行う習慣のようなものだ。で、今まで健康増進のために習慣化してきたものは:

 
①サイクリング(10代の終わりから現在まで)
②ビタミン類特にc大量摂取(25才以降現在まで)
③瞑想(25才以降40代まではかなり、今はほどほど)
④ファスティング(50代から)
⑤ランニング(50代から)
 
 これら以外の習慣+としては、できるだけ多くの方々と社交や絆づくりの場を持つ。講演など人前で知見を披露する機会を持つ。興味を持つ分野の本を大量に読んで仕事のアウトプットに活かす。ストレスをためない。軽快・陽気な気分をキープする。多様でポジティブ、マインドフルな感情の到来を楽しむ。たまにはドンチャン騒ぎをする。逸脱や越境行為も楽しむ。
 
 大体実年齢よりも最低でも10歳くらいは若く見られる自分なのだが、プロフェッショナルな美容皮膚科医から見ても実年齢マイナス15才くらいに見えるというのは、いやはやといった感じだ。したがって、上記①~⑤の効果はある程度検証されたと思いたいものだ。
 
ただし、正確に言えば「①~⑤プラスアルファの習慣の長期継続→現在の自分が若く見える」という因果関係が完全に立証されたわけではない。健康に関する現象はとても複雑適応的なので、単純明快なリニアな因果関係というものはありえないのだ。
 
だから、健康人生は検証がきわめて難しい実験の様相を呈するのだ・・・。
 
さてさて、スキンケア(直接肌になにかを塗ったりすること)は今までやったことがない。この点については、「男たるもの、女々しい化粧なんぞに凝っていかがなものか、という古い価値観の影響か。毎年夏には北海道自転車ツーリング真っ黒に日焼けしているので、蓄積された皮膚へのダメージは相当なものであるはずだ。このあたりは改善テーマだ。
 
随所に面白い記述を発見。例えば:
 
・腸で免疫細胞の8割が作られている。・・・腸はいわば人体最大の免疫機関。(p70)
 
・セロトニンの90%は腸内細菌が産出している(p71)
 
・ボディは魂の入れもの(p80)
 
・高濃度ビタミンC点滴・・・透明感のある美白肌や肝班改善。免疫力アップによりガン予防やガンの代替療法として注目されている(p89)
 
なるほど!といった感じだ。
 
 

医療管理学(Health Care Management)

カテゴリー : 医療サービスイノベーション

Cornell University Best Graduate HCM Program

<コーネル大学>

このところ、大学院で医療管理学(Health Care Management)を学びたいという何人かの奇特な人に遭遇。いろいろ進路相談などに乗っている。事情やニーズは個別に異なるのだが、アドバイスとなると共通点も多いのでちょっとまとめておく。

看護管理や病院管理、そして経営学、社会学、政策分析学、公衆衛生・・・・こういったバックグラウンドを持つ人が経営や政策の方向でキャリアを積みたい場合はフィットする。

今や国内で医療管理学(医療経営学、医療政策管理学、健康管理学など呼称はさまざま)を研究したり、教えたりする大学院はわずかずつながらも増えつつある。英語はさっぱりダメ、日本国内に限定してドメスティックにキャリアデザインしたい人、グローバル体験回避組、とりあえずの意識高い系(?)にとって受け皿になっている。

英語がある程度できて、日本にとどまらずグローバルなキャリアを追求したい人、輸入学問に飽き足らずsocial scienceの本流で医療管理学を学びたい人にとって、英語圏のプログラムは魅力的だろう。このようなまとめサイトもある。Top 25 Graduate Healthcare Management Degrees in 2015

母校のコーネル大学のheath managementプログラムもTop6ということでなかなか健闘している。

日本国内の閉じた学問ではなく、もっと普遍性のある視野で医療管理学を勉強したい、Global Healthという視点で学びたい、かなり英語ができるっていう人、留学できるだけの資金の算段のある人にとっては英語圏の大学院プログラムがオススメだ。

日本人の日本人による日本人のためのという、ドメスティックで内に閉じた和製学問では、普遍性や国際比較、学問的言説バトルからは隔絶していて、普遍性も「ふ」の字もない。グローバルな場で鍛錬したい向きには、やはり英語圏の大学院を薦めたいものだ。

また新自由主義や市場経済政策のもとで私有材化しつつある、「市場化」された医療サービスの矛盾や健康格差を本場で見極め、批判的な視点さらに先鋭化させたい人達にとっても案外、これらのプログラムは反面教師という意味合いでよいのかもしれない。