著書・著作

内外の研究者とコラボして共著したり、単著で研究成果を書籍にまとめて日本語、英語で発表しています。論文など研究成果の詳細はResearchMapにて更新しています。時間に余裕がある時には日本語web媒体にも連載していました

日本経済新聞web版、日経BizGate松下博宣、「ケアシフト:シルバーイノベーション最前線」(2014年4月~2016年1月)

日経ITPro松下博宣、「経営に活かすインテリジェンス」(2008年11月~2012年11月)

出版物の目録

■多職種連携を推進するコラボレーション大全.日総研出版.2022年2月(単著)

コラボレーションの実態を多様な尺度を使って可視化する方法論をパッケージ化した1冊です。

1章:コラボレーションの実態をデータ化・見える化する
2章:可視化ツールを活用した多職種連携の変革ケーススタディ
3章:コラボレーションの進化史と現代のヘルスケア
4章:コラボレーションをシステミックに推進する変化の方法論
5章:組織行動変容のためのニュー・ヘルスケア・マネジメント体系

■多職種連携とシステム科学~異界越境のすすめ~.日本医療企画.2020年7月(単著)

システム科学の視点から多職種連携に関する研究成果をまとめた一冊。この本に関するブログ記事


■Hironobu Matsushita, ed. (2020). Health Informatics: Translating Information into Innovation, Translational Systems Science Series. Springer

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This book is the first to approach healthcare informatics from the perspective of innovation. Drawing on the unique pairing of information and innovation, it offers an analysis to help readers rethink information technology, knowledge management, interprofessional collaboration and the generation of wisdom in the context of healthcare.The concept of “translational” research stems from the medical and health sciences, and features bidirectional and recursive information-generation processes involving bed-to-bench and bench-to-bed approaches. Based partly on this, translational systems science has become a new trend within systems sciences, motivated by the need for practical applications that help people by offering holistic systems solutions for complex ideas. Today, numerous innovations are emerging in diversified clinical practices, and there has been a remarkable convergence of new technologies in disciplines like genome therapy, immunotherapy, iPS cells, imaging diagnosis, personalized medicine, molecular targeted drugs, surgical robots, and remote nursing. Innovation is also occurring in health management fields, including health records, insurance reimbursement methods, quality control, and safety. In these areas, big data and machine learning are accelerating innovation. Behind these innovations are the creation, sharing, bridging, and translation of data, information, knowledge, and wisdom, and as such health informatics is critical in promoting health innovations.The book explores the horizons of health informatics, introducing cutting-edge practical cases and theoretical frameworks, including but not limited to fields such as big data, machine learning, drug discovery,  interprofessional collaboration, electronic health records, robotics, telenursing, quality improvement, and safety.


■「看護マネジメントのための診療報酬・介護報酬解説BOOK2018年度改定対応版<看護政策・経営学で読み解く>.メディカ出版.2018年6月(著・編集)

診療報酬・介護報酬同時改定を受け、看護の現場に直結する内容をピックアップ。一般病棟入院基本料の評価体系の見直し、入退院支援など地域連携をはじめとした加算の内容から今後の方向性まで、看護管理者が押さえておきたいポイントを看護政策、看護経営の視点から分析・解説。


■「医療看護イノベーション」:平成29(2017).メディカ出版.2017年9月(単著)

欧米、日本のイノベーション研究の系譜をレビューしつつ、最新のサービス・サイエンス、システム科学、人口動態の動向を見据え、医療看護サービスのイノベーションを俯瞰的に論述しています。越境型知性、異界文脈越境による文脈価値転換モデルなど筆者独自の学術研究成果を分かりやすく説いています。イノベーションを創発させるためのシステミックデザイン思考を支援する具体的ツールも収載。


Shuichiro Nagaosa, Hironobu Matsushita, et al. (2016). A System Promoting Cooperation Between Medicine and Dentistry Using Key Performance Indicators and Importance-Performance Analysis. As a  chapter contributed to  “Serviceology for Designing the Future”. Springer Japan.  pp177-191.

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■「看護師長のための診療報酬解説BOOK:平成28(2016)年度改定対応版」.メディカ出版.2016年10月(分担執筆)

2025年に向け、いかに適正に看護マネジメントしていけるかは、診療報酬の内容を「うまく活用する」ノウハウが必須です。退院支援など地域連携をはじめとした加算のポイントから今後の方向性まで、看護師長が押さえておきたいポイントを中心に診療報酬について130ページにわたり解説しています。


■Service Systems Science, Springer, 2015. (分担執筆)

Kyoichi Kijima: Service Systems Science, Springer. 2015. に”chapter 8: What is 5S-KAIZEN? Asian-African Transnational and Translational Community of practice in Value Co-creation of Health Services”を寄稿しました。

Service Systems Science


■「5S-KAIZEN-TQM3段階戦略による病院経営変革」、2013年(分担執筆)

国際協力機構の要請で、スリランカ、コンゴ民主共和国などの医療機関に対して5S-改善手法の導入支援を行いました。その際、現地でフィールドワークを集中的に行い、ソフトシステムズ・アプローチ、アクション・ラーニング手法としての5S-KAIZEN-TQMについて解説しました。好評につき英語でも”Change Management for Hospitals: Three Step-wise Approach, 5S-KAIZEN-TQM”として出版されています。関連記事「アフリカに広がる5S・改善~日本が忘れた有効性伝搬~」


■「創造するリーダーシップとチーム医療」、日本医療企画、2010年(単著)

(社)日本医療経営実践協会(日本医療企画)の依頼で書き下ろした総説的な教科書です。
チーム医療によるイノベーション創発がこの本の中心テーマです。人的資源開発、組織行動マネジメント、リーダーシップ、アントレプレナーシップ、医療社会起業といったテーマを渉猟しています。副題の「医療イノベーションの創発」がこの本の補助線です。

「創造するリーダーシップとチーム医療」


■「実践オープンソースCRM入門」、翔泳社、2006年(共著)

オープンイノベーション研究の一環として書いた本です。ソフトウェア産業におけるMOT研究、ラディカル・イノベーション研究の嚆矢。業務アプリケーション領域では初めてとなるオープンソースプロジェクトを産学官連携で立ち上げた経験をまとめてあります。オープンソース・ソフトウェアは、プロプラ寡頭勢力にとってラディカル・イノベーションです。また、思想的にはマイクロソフト社に代表される営利独占主義への対抗文化であり、共産主義的かつ自由主義的です。この本は、ソフトウェアのトランザクションコストがオープンソースプロジェクトによって劇的に低下する現象を分析しています。自律分散的に開発を行うオープンソース・ソフトウェアの実態、活用方法などをまとめてあります。

「実践オープンソースCRM入門」


■「クリニカルラダー:人材開発システム導入」、日総研出版、2006年(共著)

サービス・イノベーションを実践し看護の「知」と向き合う本です。サービスサイエンス実践の書。医療、看護現場に埋め込まれた暗黙知を形式知に表出させる技法の集大成です。看護に関わる技術、技能、知識を形式知として体系化し、伝承し、進化させ、あわせて人材評価、人材開発を行うための方法論の決定版です。日本を代表する優良病院=倉敷中央病院の皆さんとワイワイやりながら楽しく一緒に書き上げました。類書はほとんどすべてがこの本を下敷きにしているようです。クライアントと一緒に本を書くというのは、知識の定着、共有化など非常に得るものがあります。看護人材評価でコンピテンシー理論を応用した学術的な内容の本です。ただし分かりやすいと評判です。

「クリニカルラダー:人材開発システム導入」


■「看護経営学:看護部門改造計画のすすめ 第4版」、日本看護協会出版会、2005年(単著)

財団法人日本看護協会の依頼で書いた本です。看護を経営学の視点から論じたテキストブックがなかったので、看護経営学という体系を構築しました。政策分析、医療経営学をベースにして、看護のための人的資源戦略、組織行動戦略、事業戦略を論じています。全国の医療機関で筆者が展開しているコンサルティング技法・方法論を詳述しています。

「看護経営学:看護部門改造計画のすすめ 第4版」


■「図解でわかるeラーニング入門」、日本能率協会マネジメントセンター、2001年(共著)

知識の伝達、共有、体得をネット上で展開するためのeラーニングについての入門書です。人的資源開発とサービス・イノベーションが融合する領域としてeラーニングを位置づけています。学習方法をデザインするというインストラクション・デザイン、ラーニング・デザインまで敷衍しています。共著者は、当時の仕事仲間の浜田正幸(多摩大学准教授)、新目真紀(名古屋工業大学博士課程後期)。共著者全員がその後アカデミアに進むとは思ってもいませんでした。まあ、皆さん長いお付き合いで面白い方々です。温故知新。

「図解でわかるeラーニング入門」


■「クリティカルパス実践ガイド~成果責任医療への道~」、医学書院、1999年(単著)

日本の医療サービスには標準工程や説明責任の思想が欠如していることに憤りを感じていました。経営工学などでは、あたりまえに使われているPERT(Program Evaluation and Review Technique)方法論をベースに書き上げた一冊です。医療サービスの「見える化」のための方法論をまとめたこの本のエスプリは、成果責任医療への道と「パス」をかけているところです。その後、クリティカルパスは日本でもブームになっています。

「クリティカルパス実践ガイド~成果責任医療への道~」


■「看護経営学 - 看護部門改造計画のすすめ-第3版」、日本看護協会出版、1999年(単著)

政策分析学の観点から見ると、日本の診療報酬制度には一貫した論理がなく場あたり的な政策誘導、短期的利益配分の脆弱な道具のような状態にあります。この改訂版では、診療報酬制度が与える看護へのインパクト分析に重点を置きました。この改訂版では非営利組織の経営学を強調しています。

「看護経営学 - 看護部門改造計画のすすめ-第3版」


■「続・看護経営学 - 超実践編 - 」日本看護協会出版会、1997年(単著)

多くの読者の要望に応え、さらに実践的な看護部門運用ノウハウを思いきって公開しました。とくに目標管理の方法論は全国の医療機関で使っていただいています。続編として病院経営、看護経営の変革技法を具体的に書いてあります。非営利組織における医療サービス・マネジメントのGrounded Theoryとして書きました。病院の現場のみならず、看護系大学、大学院でよく読まれているようです。

「続・看護経営学 - 超実践編 - 」


■「成果主義賃金導入マニュアル」、日本能率協会マネジメントセンター、1996年(共著)

Hay Consulting Group在職中にコンサルタント仲間と、ワーッと書き上げた一冊。全国の優良企業の人事部の方々に読んでいただいています。飛行機や新幹線の中でMac5200(化石?)をたたいて書きました。人的資源管理、組織開発、賃金管理領域にMeritocracy思想を強烈に展開した具体論が満載です。

「成果主義賃金導入マニュアル」


■「耐震構造人事への改造方程式」、総合労働研究所、1997年(単著)

労働法学研究会報に連載していた論文をまとめて1冊にしました。社会学的な内容ですが、なぜか、法学関係の媒体から出ています。仕事内容、個人能力、賃金の3要素がミスマッチングを起こしつつある事象を分析しています。会社共同体の崩壊、成果主義人事制度の上滑り現象、会社と個人の関係の変化、不況の長期化、勤労意欲の減退、変革を疎外する日本的人事魔界など、日本の産業社会はだいたいこの本で予言した通りの展開をたどっています。

「第1章:崩れゆく会社主義システム 」松下博宣
「第2章:会社主義人事に隠蔽されてきたミスマッチの三角形」松下博宣
「第3章:日本の選択ー長期継続雇用か年功賃金かー」松下博宣
「第4章:錯綜する「ジョブ」と「職務」の幻想 」松下博宣
「第5章:日本的職務と職能資格制度のコスト 」松下博宣
「第6章:成果と自己責任原則を人事・組織に摺り込め 」松下博宣
「第7章:アカンタビリティ・マネジメントのすすめ 」松下博宣
「第8章:ジョブデザイン新時代」松下博宣
「第9章:SOHOの時代がやってきた 」松下博宣
「第10章:ネットワーク時代の人事、雇用論 」松下博宣

「看護経営学 -看護部門改造計画のすすめ-」

ちなみに、この連載をしているうちに資本主義の本質を理解、体現するためには株式会社の社長になるのが王道であると遅ればせながら達観し、起業を果たしました。
つづきの第11章は「アントレプレナーの倫理と資本主義の精神」として東京農工大学大学院のMOTアントレプレナー講座で講じています。不思議な感じがします。


■「看護経営学 -看護部門改造計画のすすめ-」、日本看護協会出版、1994年(単著)

看護を経営の視点から論じたわが国初めての書です。看護経営学という題名はそのものずばりで実務的な学術書として書きました。本書をもって日本の看護界に経営学がもたらされました。学問的良心をもって書いた「看護経営学」は熱狂的に看護界に受け入られました。正直、15年以上も読み継がれる本になるとは思っていませんでした。事業戦略、組織行動戦略、人的資源管理戦略の3つの軸から徹底的に看護部門の後進性を書き連ね真摯な改革を提案しています。


■「看護危機を乗り切るナーシングストラテジー」、日経B.P.社、1991年(単著)

大学院卒業後知り合った日経BP社の方と語らって書いた1冊です。全国の医療機関の看護部長に質問表を送付して回答結果を多変量解析にかけMajor Findingsをまとめ、(1)政策提案、(2)看護部門の現場への提言、(3)看護師のワークスタイル変化の提言、をしています。本格的な医療・看護分野での日米比較調査です。モノカキデビューとなった1冊です。あと、この本からご縁をいただきNHK教育番組にも出演しました。そして講演にもよく呼ばれるようになりました。思いで深い1冊。アメリカから持ち帰ったMacPlus(アンモナイト?)で書きました。

Garage of Prof. Dr. Hiro Matsushita/松下博宣
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