歴史

コラボレーション科学

朝護孫寺と厩戸の王

朝護孫寺の仏塔 昨夜は三輪山登拝の後、あの阿修羅に対面するために興福寺、そして薬師寺とまわってから奈良に住んでいる旧友と会ったりした後、信貴山の麓にある「音の花温泉」という味わい深くもあり庶民的な雰囲気の温泉でひと風呂浴びて...
システム思考

ああ大和にしあらましかば、大神神社と三輪山登拝

大神神社 紀伊半島を一周して伊勢、那智から潮岬を経て、すさみ、白浜、印南、和歌山、それから紀の川沿いに遡行して、橋本、五条を経て、遥々やってきました大和。薄田泣菫の詩「ああ大和にしあらましかば」ではないが、ここ数年、大和を放浪したい...
システム思考

鎮守の森の先に潮岬があった?!

潮岬あたりの森は照葉樹、突端の岩場には釣り人が 潮岬灯台から波御崎神社の手前を左に曲って5分ほどやせ尾根を歩くと、鯨山見(くじらやまみ)という突端に着く。鯨山見とは、回遊してくる鯨を見張るための場所だ。滔々と黒潮が流れる潮岬は明るい...
システム思考

熊野那智大社と那智の滝

熊野那智大社 ことは昨年、2023年3月、九州東岸を佐多岬から自転車で延岡まで走った時に立ち寄った日向の美々津にさかのぼる。イワレヒコ(後の神武天皇)が畿内へと入る東征の第一歩を踏み出し日向灘へと船旅を始めたという伝承が残る地、それ...
システム思考

紀伊半島車軽4駆車中泊ツーリング

昨年の3月は、九州最南端の佐多岬から北上し延岡まで400kmくらいの自転車ツーリングを敢行したのだが、今年は、趣向を大いに変えて、研究旅行を兼ねて紀伊半島方面をセカンドカーの軽四駆自動車ハスラー(Hustler)で車中泊ソロツーリ...
コラボレーション科学

岡山城にシステム的な賢慮を見る

全国国立大学看護部長会という会に招かれて岡山医療センターで「ポストコロナ時代のウェルビーイング・リーダーシップ~心理的安全基地と挑戦を育む組織・人材開発」という講演をやってきた。 前の日は夕刻まで都内の大規模急性期病院で組織...
システム思考

平井遺跡から諏訪大社秋宮、尖石遺跡で「立柱祭祀」の起源を探る

松本で看護協会から依頼のあった講演を済ませてから、あたりの気になる場所をドライブしつつ探訪。地方への講演旅行は、こういうひと時があるとなしとでは雲泥の差だ。以前から気になっていた、塩尻から、諏訪、そして八ヶ岳西麓の縄文遺跡と諏訪大社秋宮で...
シンクロニシティ

もみじ

八ヶ岳の麓で紅葉狩りを楽しんできた。 古典文学の時代から連綿と続く和歌の世界で、いにしえ人は花鳥風月の美しさ、はかなさを和歌に詠み込み、時代を越えて愛でてきた。桜ほどではないが、紅葉を詠んだ和歌も多い。 さて、和歌を詠...
歴史

中央公論「日本の名著」と鷲田小彌太「日本人の哲学」

「日本の名著」は、高度経済成長時代の1969年から1982年にかけて中央公論社から出版された名著叢書だ。経済成長とともに消費の社会化が進み、中産階級の厚みが増し、その中の少なくない一定の知的階層は日本の歴史が残した古典名著の読書へ...
アメリカ

第18講:日本的経営あるいはジェームズ・アベグレン博士との対話

 日本的経営が揺らいでいる。半世紀にもわたり日本的経営について観察、助言、論評してきたジェームズ・アベグレン氏との邂逅(かいこう)を下敷きにして、日本的経営にかかわる問題を考えてみたい。日本的経営を支えてきた人事制度とその運用に焦点を絞り込...
アメリカ

第17講:若い世代が追い求める、「勤勉」と「幸福」の間にあるもの

 先月、「Everyone a Changemaker―世界を変える社会イノベーション―」というシンポジウムが開催された。趣旨は題名の通り、各自が“チェンジメーカー”になって、 それぞれのできる範囲で社会を良い方向に変えていこうというものだ...
アントレプレナーシップ

第16講:大丈夫か?日本資本主義の未来(勤勉のゆくえ)

 「日本人は勤勉さを失いつつあるのかもしれない。勤勉さを礎とした、高度成長時代からの社会制度は、このままでは立ち行かなくなる」と多くの人が考えているようだ。そこで今回は、「勤勉」の現状と未来を見立てることによって、日本資本主義の今後の姿を占...
スピリチュアリティ&宗教

第15講:どうした? 勤勉の倫理と日本的資本主義の精神

 社会主義に勝利したかのように見えた資本主義だが、このところ資本主義に吹きつける風は冷たい。アメリカ発の強 欲・金融資本主義の崩落現象後の悪あがきに怒るマイケル・ムーア監督は、舌鋒鋭くキャピタリズムをこきおろす。さて、日本の資本主義はどうな...
アメリカ

第14講:英語で世界をシノぐ方法(覇権言語ソフトパワーとのつきあい方)

  日本人がアジア・アフリカの母語を持つ人々とも英語でコミュニケーションをとるのが当たり前の時代となって久し い。だが、読み書きではひけをとらないものの、話すのが億劫という日本人は相変わらず多い。そこで今回は、英語とどのように付き合ったらい...
アメリカ

第13講:中国人と仲良くする方法(チャイナ的人間関係への棲み込み)

 様々な矛盾を抱える中国だが、今後中国市場は日本企業を含め外資系企業にとって何としても食い込みたい金城湯池だ ろう。中国ビジネス成功の秘訣は「人間関係」だが、日本語でいう「人間関係」と決定的に異なる「チャイナ的人間関係」の機微を知らなければ...
アメリカ

第11講:キリスト教国家アメリカ中枢の黙示録的思考

 多元・多層・多神的な日本の宗教的心象からは、一神教世界で起こっている社会的現象がなかなか理解できない。もちろん宗教のみがすべての社会現象の説明 関数ではない。だが重要な要因であることに間違いない。そこで今回はアメリカという国の宗教的側面の...
ウェルビーイング/イノベーション

第10講:日本の多層・多神教の心象風景

 日本では神道系の信仰を持つ人々が約1億600万人。仏教系が約9600万人。キリスト教系が約200万人。その他が約1100万人。合計すると2億 1500万人となり、なんと日本の総人口の2倍となってしまう。話を単純にすると、1人あたり2宗教か...
ウェルビーイング/イノベーション

第9講:イスラームの葛藤

 「9.11」の一件、米国によるアルカイーダ討伐、イラク戦争、そして昨今のイランの反政府運動、新疆ウイグル自治区での混乱状況など、最近はイスラー ム(イスラム教)がよく話題に上る。国際情勢を読むとき、イスラームに関する知識は必須だ。しかし、...
ウェルビーイング/イノベーション

第8講:一神教における愛と平和と皆殺し

 多くのキリスト教の牧師や神父はパウロの「ローマ人への手紙」や創世記の有名な部分を熱心に解説する。しかし、彼らがあまり積極的に言及したがらないテ キストがある。それは旧約聖書の「ヨシュア記」である。ヨシュア記は、創世記、出エジプト記、レビ記...
ウェルビーイング/イノベーション

第7講:ユダヤの深謀遠慮と旧約聖書

 「なぜユダヤ人は○○なのか?」――。この問いは、歴史上おびただしい数の言説を生み出してきた。また、ユダヤ・キリスト教の伝統が希薄な日本にも、ユダヤ商法や奇怪な陰謀論の類の本が多数出ていることは不思議である。  今回は「なぜユダヤ人はイン...
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