焚き火

<ほっこりと焚き火の日々>

新型コロナ禍のために、3月に予定されていた講演やプロジェクト関係の仕事はすべてキャンセルに。今週から始まるはずだった大学の授業も開始が5月11日にずれこんでしまった。

密教の三密(身密、口密、意密)ならぬ、 新型コロナ禍から逃れる要諦としての3密(密閉空間、密集場所、密接場面を徹底的に避ける)だそうだ。通っている大学のジムもしばらくは安全管理のため閉鎖されてしまった。こうなると、いきおい研究室や書斎ガレージに引きこもり、執筆に精を出すこととなる。

おかげでというか、なんというか、2冊分の原稿がなんとか形になりつつある。

だが、引き籠ってモノカキに徹するだけでは、さすがに身が持たぬ。通説3密から逃れて、だれにも迷惑もかけず、時間をめいっぱい享受する方法はないものか?

その答えが焚き火である。

アウトドアのサバイバル生活では、めったに焚き火などしないが、昨今、焚火の魅力が再評価されているとも聞く。そこで、いそいそと柏のアルペンに行って、ロゴスの焚き火台を仕入れて、家の庭で4~5回楽しんでいる。焚火の材料となる木は、近所の雑木林をうろつけば、ものの5分で一抱えほどタダで得ることができる。ビールやワインを飲みながら、焚火を拵え、焚火を見つめながら、肉を焼いたり、煮物料理をしたり、残り火で焼き芋を焼いたりと。

先週は、この勢いでキャンプにもいった。

都会的な設備を持って行ってお洒落なアウトドア生活を昨今は「グランピング:glamping」というそうな。このいかがわしい言葉は、どうやら ”glamorous”と”camping”を合わせた造語のようだ。チャリに乗ってサバイバル野宿に専心してきた自分としては、たしかにマテリアリスティックで異質な世界ではあるが、まあ、やってみれば楽しいものかと。

それやこれやで、焚き火である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました