3密回避のサイクリング

4月の週末にスケジュール化されていた講演会、研究会、学会は、ことごとく延期、キャンセルと相成った。

今まで新幹線、飛行機で自由に移動して、いろいろな方々と楽しい交流をしてきたのが、まるで遠い昔のような、この奇妙な日常。なにせ、人との交流を徹底的に回避することは、社会そのものを非社会化するような試みだからだ。

さて、そんななか、自転車に乗ってそぞろに出かけるサイクリングはなかなかよいのではないか。一人でのソロサイクリングは敢えて人との交流を必要としないインディビジュアルなものだ。そのかわり、のどけき風景、体側を流れる風とのみの対話に没入することができる。

休憩する場所で人込みを避ければ、ほぼ完ぺきな3密回避を実現できる。燦燦と降り注ぐ太陽の光を浴び、有酸素運動で酸素を体内に取り入れつつ、フリーラジカルの発生を抑えることもでき、ついでにストレスも適度に発散してくれるサイクリングは、免疫力も確実に上げてくれる。

感染症の時代には、案外、サイクリングは新しい意味を持つのではないか。聞くところによると、今、ニューヨークでもパリでもアムステルダムでも、サイクリングが新型コロナ禍のなかで、再評価されているそうな。そんなことを、つらつら思いながら、印旛沼方面を走ってきた。

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