社会貢献活動の一貫として、日本助産師会などで、助産師の起業や院内起業=院内助産師施設の立ち上げなどについて何回か講演してきた。
その聴衆の中に、目を輝かせながら参加している国保旭中央病院の元・看護部長の斉藤葉子さんがいた。以前、この病院の経営アドバイスに関与していた頃、昵懇の仲だったのでとても懐かしかった。
その彼女がとうとう、助産院を助産過疎の地域で立ち上げ、開業する運びとなった。おめでとうございます!そのニュースは「香取唯一の出産施設開設」にも紹介されている。
定年退職しても、①涸れないモチベーションの泉から沸々と湧き出る意欲、②専門的技量、④自分が創りだすべき役割への問いかけ、⑤時代への真摯な問題意識、⑥スキル、知識を含むコンピテンシーがあれば、クリエーティブな個人は、瑞々しい文脈を創り上げ、そこに、いろんな資源、つまり、ヒト、モノ、カネ、情報、知識、時間、空間を呼びこんで、大いなる橋渡し(トランスレーション)を実現させ、さらに新しいコンテキスト=文脈をつくってしまう。自己表現欲求を社会に親和的に表出することができるのだ。
齊藤さんに、そのような溌剌としたクリエーティブな起業家精神に満ちた起業家の姿を見る思いだ。
今後、日本の人口は減ってくるが、向こう30年くらいは65歳以上人口は急激に増えてくる。それにつれ、積極的な役割から疎外される中高年が否応もなしに増えてくる。そんな中で、健康レベルを保ち、多様なコンピテンシーを持つスーパーシニアが、社会的問題を解決するために、アントレプレナーとして活躍する機会も実は増えてくることになる。
そのような動きの側にいたいと思う。
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