年末。今年の北海道自転車ツーリングの記録をアップしていなかったことに気づく。で、レコードを転記したりfacebookの写真をコピペしたりして要点のみまとめてみる。
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だいたい毎年、春先になると夏の北海道が気になりはじめるのだ。意識の深いところで鬱勃たる長距離キャンピングのライドへの欲求が首をもたげるのだ。
圧倒的な孤独のなかに身を置きたいとういう自閉的な願望の裏側で、開かれた自由に対する渇望がのた打ちまわりはじめるのだ。
北海道の大自然のなかを、たった一人で旅をして、たった一人でテント生活を送るのだ。孤独の中にクローズドに引きこもり、かつ自由に対してはまったくオープンに可能性の地平線をひたすら前進する・・・。
この二律背反を超えたところに顕れる分裂的・スキゾフレニアックで倒錯した渇愛を満たす手段は自転車となる。
そう、二律背反を超えるもの、すなわち、自転車。
ま、これしかないし。
・DAY1 7/15 (水)千歳空港→沙流二風谷→日高 90km テン泊
この日のために、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を数ヶ月前に読了。いくつか疑問点を二風谷アイヌ文化博物館の学芸員の方に訊ねていろいろ教えてもらう。ためになった。
(日高ファミリーキャンプ場)
・DAY2 7/16(木) 沙流二風谷→日高→日高峠500m→占冠→金山峠 490m→富良野→美瑛 100km
美瑛:ライダーハウス蜂の宿
(町営のラベンダー園から十勝岳を望む)
・DAY3 7/17(金) 美瑛→上川→層雲峡 100km テン泊
(層雲峡)
・DAY4 7/18(土) 層雲峡→黒岳→間宮岳→旭岳→北海岳→黒岳→層雲峡 自転車はデポ テン泊
(雪渓とお花畑)
エゾノツガザクラ。これを妖精・精霊と呼ばすしてなんという?!
大雪の自然は「アタシ」という、うすら汚い世俗を可憐な高山植物から隔絶している。その無慈悲な断裂にハタと気づき、かろうじてエドノツガザクラを相対化して見ざるを得ないエゴの矮小なことよ。。
いや、待てよ。こういう見方のほうがいいかも。
“If you see yourself in the correct way, you are all as much extraordinary phenomena of nature as trees, clouds, the patterns in running water, the flickering of fire, the arrangement of the stars, and the form of a galaxy. You are all just like that.” ~Alan Watts
(聖霊の降臨あるいはコマクサ)
高山植物の女王、コマクサ!妖精、精霊が宿る命の結晶の
(層雲峡野営場)
層雲峡野営場では夕方より雨天。雨をしのぐため炊事場に偶然3人のサイクリストが鉢合わせ。これまた偶然か三人ともネパールヒマラヤ体験者。夜遅くまでアウトドアのロマンに盛り上がる。関西からやってきたサイクリスト氏の「静と動の話」には、はっとした。
・DAY5 7/19(日) 層雲峡 600m→三国峠1139m→糠平湖→幌鹿峠1081m→
(然別湖北岸キャンプ場)
然別湖北岸の朝まだき。乳白色の朝霧が湖面を愛撫するよ
(親切なカヤック乗りの方と知り合い、カヤックに乗せて貰う。静謐の湖面を舐めるように進む)
自転車もカヤックも、他動詞「漕ぐ」を用いてそれらを対
・DAY6 7/20(月) 然別湖→十勝清水→日勝峠1020m→日高 100km テン泊
(タウシュベツ橋梁)
・DAY7 7/21(火) 日高停滞 テン泊
(日高ファミリーキャンプ場)
・DAY8 7/22(水) 日高→二風谷→太平洋→鵡川→千歳 50km ライダーハウスユーカラ泊
(ニュージーランドからやってきたNigelさん)
自転車は人と人とをぐっと近づけてくれる。金山峠の登り
この写真はニュージーラ
・DAY9 7/23(木) 千歳空港→自宅
(千歳飛行場でチャリを分解、そして輪行)
装備リスト
1)自転車
700cランドナー 大型パニアバック
行きは、ジャージの長い黒パンツにTシャツ。
空気ポンプ改良。
2)ウェア
帽子 昨年秋に求めたもの
上は赤い速乾性シャツ、下はナイロンニッカポッカ。
薄布ニッカポッカ 膝下ゴムストッパー修理済み。
雨具上下
フリース
短パン
綿Tシャツ
ハイソックス
下着2
3)野営装備
テント(日干し済み)
エアマット
コンパクトシュラフ(日干し済み)
ナップザック 大雪の旭岳登山
ヘッドランプ(電池入れ換え)
4)火器+食事
ガスボンベカートリッジ Epiガスは現地調達
コッヘル
箸、フォーク
備蓄食糧の古くなったもの、乾パン、ビスケット、魚カンヅメ、
4)その他
今年は前方はフラッシュライト、
コンパス
予備電池単三6本(携帯充電起用、ライト用)
オーガナイザー(紙幣、コイン、運転免許証、クレジットカード、
携帯電話用蓄電池キット
その他
虫除け
日焼け止め
保険証
今回は、野宿場所として①温泉が近く、②コンビニも近い、③
総じてハードな自転車ツーリングに耐えうる体力レベルは上がって
反省点など。
あったほうが良い装備:
・リアマッドガード、最終日とその前日は雨に降られ雨天走行。
・ラン以外のキャンプ場で用いる軽量のサンダル。
・洗濯ヒモと洗濯ばさみ。少量の洗濯洗剤。
・層雲境の手前でサングラスを忘れる。
・
・ダイナモバッテリーは一切使わず。
・軽く広い角度にわたって照射できたり、
・せっかく大雪山の山岳地図を買ったのに家に置き忘れた。
・帰りの飛行機で輪行袋の袋を紛失。ジェットスターは安いが、
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