アメリカでAirbnbを初めて使ってみた

 

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<徒歩5分でイサカの街の中心部へ>

Airbndがshared economyなんていう文脈でよく語られるようになって久しい。貧乏サイクリストの眼から見れば、夏の北海道自転車ツーリングではキャンプ場かライダーハウス、贅沢してユースホステルなので、Airbnbの価格帯よりも遥かに安価なレンジで旅をしている。だからAirbnbはあまりというかまったく気持ちに引っかかってこなかったのだ。

でも、アメリカ出張でコトは大きく転回。

母校のコーネル大学で開催された国際学会に参加するために、コーネル大学ホテルスクールが威信をかけて建設、運営しているStartler Hotelが満室に近く予約できなかったのだ。

しかも一泊30,000円以上もして、高いのなんの。

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<大学のなかに湖や滝がある>

「ここで寝よう」→「ここ寝る大学」→「コーネル大学」てなジョークを連発する友人の後押しもあったのだが、「ここ寝る大学」のストーリーはやめ、近隣のホテルをサーチするも、いいホテルが見つからない。

ここで発想を転換しAirbndに登録して探してみる。

おお、びっくり。あるわ、あるわ!

コーネル大学がある町はIthacaという小さな町なのだが近隣を含めると50の民泊施設が目白押し。さすが富裕層が住む高台のほうは、1泊50、000円なんていうヴィラのような高級住宅もある。downtownのほうで、リーズナブルなところがあったので、そこに予約をいれて即OK。

で、実際行ってみて泊まってみた感想。

・イサカのダウンタウンの一軒家をシェアする形で5つの部屋をシャアするいわゆるシャアハウスのような作り。一泊7000円はコーネル大学のホテルに比べれば格安。大学までは歩いて20分、カフェやレストランがあるイサカ・コモンズまで5分なのでロケーションはいい。

・長期滞在者コーネルの学生ばかり。なんとなく、以前住んでいたフラタニティー・ハウスのノリでみんな面白く、リビングルームで雑談。街の様子や近くのカフェなどの情報を得ることができ楽しい。

・ホテルにただ泊まるだけに比べて、交流があって楽しい。うまく利用すれば物語性が生まれる。ある種の経験をコクリエートするサービスだと思えば納得がいく。

・近隣の従来型ホテルから見れば非常に大きな脅威となっている。実際、ホテルスクールでも既存のホテルとAirbnbの競業状況はよく議論になっているそうだ。

・ホテルオーナーやマネージャから見れば、Airbnbは町中にゲリラの敵が出没している風景なので、たまったものではない。

・でも、使われてない施設をツーリストがシャアし、多様なニーズに合わせた形でアコモデーションを選択するというのは資源の有効活用、多様な需要の掘り起こしという点から見ればご納得である。これもサービス・イノベーションである。

・ただし、わりとオモシロイのはairbnbを利用して小銭をかせぐツーリズム版マイクロビジネスやAirbnbと潜在ホストを結ぶ代理店のようなビジネスか。小資本で参入がたやすいがでかいキャピタルゲインを狙うのはちょっとむつかしそうだが。

 

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