雑書放浪記 No book, No life

人的資源開発

「エロティック・キャピタル」と「女子のチカラ」

職業がら女性とよくお会いする。いや、むしろ会わなければ仕事が進まないので、好むと好まざるを問わず会わなければいけないのだ。 授業、講演、セミナー、ワークショップ、各種プロジェクト・・・・。 10代の看護学生さんから、20~30代...
ケア/ウェルビーイング

健康増進あるいは美容皮膚科医とのダイアローグ

昨夜は美容皮膚科医の田中優子女史と健康をメインテーマとして貴重な座談。美容皮膚科医と意見を効果するのは初めての経験なので、とってもためになった。アイディアの異種混交はイノベーションの契機だ。 さて自分が専門とする医療・健康管理学は主と...
ケア/ウェルビーイング

ケアの本質:生きることの意味 ミルトン・メイヤロフ

  ケアってなんだろ?ケアの原点は?生きるってどういうこと? こんな疑問や反省がときおり首をもたげるたびに、ページを繰ってきた、この本。 年末年始の喧騒や乱痴気騒ぎも過ぎ去り、雪が降り積もるような日にはシンミリとこんなこともつらつ...
雑書放浪記 No book, No life

職業としての学問の「街頭」

マックス・ヴェーバーは、「職業としての学問」のなかで、意味深長なことを書いている。 「教壇に立つ者は学者の立場を濫用して持論を展開したり、政策を披露するべきではない」そうした学者たちはメディアや新聞など「教室の外へ出て…好きなところでそう...
ウェルビーイング/イノベーション

「輪廻転生:<私>をつなぐ生まれかわりの物語」

読書の秋にふさわしい一冊の本が友人から届いた。 まれびと・奇(貴?)人の竹蔵史人氏が最近出版した「輪廻転生:<私>をつなぐ生まれかわりの物語」という力作だ。9月20日発行となっているので、今日はそれより4日ほど前になる。 できたてほ...
雑書放浪記 No book, No life

誰もが活きる!職場チームの作り方

一冊の本を頂いた。看護管理の実体験を踏まえて著者自身の言葉で語りかけてくるような本だ。 著者の加納佳代子先生とは知り合って20年くらい経つだろうか。臨床現場での看護管理の経験が長く、その経験から紡ぎ、漉し出した「法則」、「パターン」、...
ウェルビーイング/イノベーション

ジャック・アタリ「ユダヤ人、世界と貨幣」

ユダヤ民族に関する日本人による言説には、荒唐無稽なもの、トンデモ系、根拠なしの陰謀論から無理やり演繹するような話が多い。そんなかなで、博覧強記の著作家ジャック・アタリによる「ユダヤ人、世界と貨幣」は出色の内容だ。比較宗教学、科学哲学史、...
スピリチュアリティ&宗教

ドキュメント断食道場

昭和62年(1987年)の発刊なので、絶版して久しい本だ。近年の断食本は、健康、病気予防、デトックス、減量、ダイエットといった点を中心にかかれることが主流。27年まえに書かれたこの本は、最近はほとんどお目にかからない、修行や修養とい...
雑書放浪記 No book, No life

調べる技術・書く技術

調べて書くことを生業のひとつにして、かれこれ30年くらいか。 ベテラン設計士は設計の入門書をあまり読まないだろう。書物に通暁した読書人も、読書に関する入門書を手にすることは少ないだろう。でも、モノカキの端くれとしては、秀でた同業者によ...
雑書放浪記 No book, No life

幸福かどうか、なんてどうでもいい?

「人生の下り道をゆっくりと歩きながら、原稿用紙に文字を埋めてゆく。その静かな幸福感を道連れに、風のように生きてゆきたい」(p15、五木寛之) 「心の持ち方次第で、幸せにも不幸せにもなる。その強さがあるからこそ、人間はどんな仕組みの中で...
インド・ネパール自転車エクスペディション

ユーラシア大陸思索行

ここ数ヶ月で、昔インドとネパールを自転車で共に駆け抜けた古い友人たちと2回立て続けに会って、大いに語り合った。一回目は共に走ったメンバーの家で、二回目は、尊敬する先輩が新築した豪華ログハウスでド宴会二連発。二回目は泊りがけという力の入り...
雑書放浪記 No book, No life

アダム・スミス「道徳感情論」、あるいは「共感・共創」の古典

やっと2013年になって、はじめてこなれた日本語訳のバージョンが講談社学術文庫から出てきた。訳者は、「ヴェブレン研究」、「有閑階級の論理」で著名な高哲男。 「道徳感情論」は、英語ではとっくにThe Theory of Moral Se...
雑書放浪記 No book, No life

今日、いまここ

イタリアでの学会発表、夏の北海道自転車ツーリングが終わり、そして次の学会発表の資料が、まあ、なんとかできて、あとは本番に臨むだけ。ここ1週間くらいは、ヴィクトル・フランクルの「夜と霧」を何年ぶりかに読み返し、進化生態医学(Evoluti...
雑書放浪記 No book, No life

進化生態医学

20年以上前になりますか、自分で初めて本を出版して以来、仕事のひとつとしてノンフィクション・ライター(出版暦はこちら)ということになっています。そんなこともあり、仕事がらいろいろな著者から本を頂きます。 ぎょっ、でも新たな学問体系の樹...
サービス思考

「生活を分断しない医療」

著者は愛媛大学医学部付属病院の櫃本真聿先生。こないだ同病院と1年がかりでコラボレーションしてやっているエンパワーメント・プロジェクト(システム思考Xデザイン思考Xマネジメント思考)でお邪魔したとき、田渕副院長(看護部長)さん達とランチを...
雑書放浪記 No book, No life

5S-KAIZEN-TQM 病院経営変革

この本の1章を分担執筆した。日本医科大学の長谷川敏彦先生とスリランカのカランダコタ先生の責任編集の本。日本語、英語同時出版。いずれ、フランス語にも翻訳される予定。 さて、5S-改善運動-TQM(Total Quality Mana...
サービス思考

北欧型サービス志向のマネジメント

マーケティングの実践と理論構築ではアメリカがリードしているといわれている。とりわけノースウェスタン大学ビジネススクールで教鞭をとるフィリップ・コトラー先生のマーケティングの理論体系化での功績は大きいと思う。 コトラーはちょくちょく日本...
アメリカ

爆弾と「アメリカの行動原理」

ちょっと前にムスリムの友人雑談していたら、はやりというか、なんというか、昨今の世相の話になった。その友人は、アメリカで大学を出て、オーストラリアでマスターをとって、日本人の奥さんと仲良くやっている。 さて、たしかにアメリカは自由の国だ...
ケア/ウェルビーイング

重厚感溢れる「ケアの社会学」

やっと読み終えた重量感溢れる一冊。497ページで1ページ2段構えのテキスト構成という大部な本だ。社会学という切り口からケアを見つめ、よいケアとはなにかを徹底的に論述している。 さまざまな先進事例、成功事例、失敗事例が丹念な記述で紹介さ...
雑書放浪記 No book, No life

日本の戦略的思考ー歴史から学ぶそのミクロ性とマクロ性ー

  2009年にMOTを修了した卒業生の石川さんから一冊の本を贈呈された。彼は東工大を修了してから横浜ゴムで材料研究室長、技師長などの立派なキャリアを積み、定年退職してからMOTに入ってきた。当時の授業は田町でやっていたので、夜な夜な飲み...
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