Hironobu Matsushita|松下博宣 – 複雑系と現場知をつなぐ実践知の旅人
■ 専門領域と現在の活動
経営学、医療管理学、システム科学を専門とし、複雑系における組織変革と多職種連携を研究・実践中。
東京農工大学大学院工学府産業技術専攻教授、東京情報大学大学院および看護学部教授を経て、現在は文京学院大学大学院 福祉医療マネジメント研究科 特任教授。
■ 実務と学術の越境キャリア
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米国の世界的コンサルティングファーム Hay Management Consultants にて9年間勤務(1988–1997)。
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医療・福祉経営支援会社 CareBrains, Inc. を創業、上場企業に売却しエグジット。
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コンサルティング先は日本全国300以上の医療機関、ならびに欧米の多国籍企業・政府系機関に及ぶ。
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教育・研究分野では、起業家教育、社会イノベーション、看護経済政策などを横断的に推進。
■ 学歴と海外フィールド経験
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早稲田大学商学部卒業。
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米国コーネル大学大学院 Sloan Program in Health Administration 修了(M.Sc.)。
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東京工業大学より博士(学術)取得。
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フィンランド・ヘルシンキ大学にて医療マネジメントのインターンシップ。
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在学中に北米横断フィールドワークを敢行、ナバホ族・ホピ族の知恵に学ぶ。
■ 冒険とエコロジー的実践知
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学生時代よりアウトドア探検に熱中し、1980年にはインド・デリーからネパール・カトマンズまで約2,000kmを自転車で走破、ヒマラヤ・カラパタル峰(標高5,600m)登頂。
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2012年、札幌から知床岬先端まで約1,000kmを自転車・シーカヤック・徒歩で縦断、人力移動による旅を実践。
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自転車、ランニング、断食を融合させた独自の健康法を日々探求中。
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自転車探検で世界50カ国を訪問。スリランカやコンゴ民主共和国では保健医療行政支援に従事。
■ 表彰歴・社会貢献
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1998年 早稲田大学主催 国際ベンチャーマッチング大会にて優秀ベンチャー社長賞
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1999年 全国自治体病院学会より医療経営変革の実践に対する感謝状
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2000年 東洋経済より「日本を代表する経営コンサルタント」の一人にノミネート
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経済産業省・千葉市・マイクロソフト等より多数の産学連携・起業支援賞を受賞
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NPO法人 国際社会起業サポートセンター理事、内閣府研究会委員、看護経済・政策研究学会理事などを歴任
■ 主な著書(抜粋)
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『看護経営学』全4版(日本看護協会出版会)
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『創造するリーダーシップとチーム医療』(日本医療企画)
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『多職種連携とシステム科学』(日本医療企画)
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『医療看護イノベーション』(メディカ出版)
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“Health Informatics: Translating Information into Innovation”(Springer, 2020)
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“Innovative Collaboration in Healthcare”(Springer, 2025・共編) ほか多数(著書・共著・編著計20冊以上)
■ メッセージ
知識の体系化と実践の現場をつなぐこと。
越境する問いと思索が、医療や社会の新しい可能性を開くと信じています。
探究も旅も、つねに「未踏」に向かって歩みを止めない姿勢を大切にしています。