雑書放浪記 No book, No life

歴史

中央公論「日本の名著」と鷲田小彌太「日本人の哲学」

「日本の名著」は、高度経済成長時代の1969年から1982年にかけて中央公論社から出版された名著叢書だ。経済成長とともに消費の社会化が進み、中産階級の厚みが増し、その中の少なくない一定の知的階層は日本の歴史が残した古典名著の読書へ...
イノベーション

コネクテッドネスあるいは繋がり

この本の著者、Christakisはオモシロイことを言う。つまり、ある人が幸福な友人を持つと、その人が幸福になる可能性は約9%増大し、不幸な友人を持った場合は,幸福になる可能性が約7%減少する。また、幸福な人は、他人の幸福を考慮し...
システム思考

ソフトシステム方法論の思考と実践

木嶋恭一先生から寄贈本をいただいた。チェックランドの「Systems Thinking, Systems Practice」の翻訳が復刊本だ。35年前の1985年の翻訳メンバーによる堂々の復刊。いくつかの訳語が修正され、原著で増補...
日本人論

ジャパニーズvsグローバル?!

今年は面白い年で、日本語と英語の本を1冊づつ出版する。日本語の方は単著で、英語のほうはエディター(企画編集者)として。2つの言語を時に悪戦苦闘しながらも行ったり来たりして、なんとか同時並行的に書き終えつつある。いろ...
モノ書き

鷲田小彌太先生の筆力に脱帽

<わが書斎の一角を占める> 2009年に開催された慶応義塾創立150周年記念事業の一環として開催された「未来をひらく福澤諭吉展」がたいそう面白かった。この記念事業の際に配布された「福澤諭吉展」の資料、史料が充実していて、諭吉研究者・...
システム思考

新著・チーム医療と多職種連携のシステム科学の再稿ゲラ

昨年12月から執筆してきた本の原稿の再稿ゲラをチェックしている。ゲラはアナログの極致で、赤のボールペンで手書きで加筆修正を書き入れてゆく。デジタル化が急激に、幅広く浸潤している出版界隈だが、編集者と著者の間の、最終段階の作業は、ゲ...
雑書放浪記 No book, No life

謹賀新年

まずは明けましておめでとうございます。 年末あたりから忘年会がつづき、正月は、家族や親戚とおせち料理や焼き肉を食べながら、まったりしている。・・・とゆきたいところだが、年末に急に頼まれた改訂版の本の原稿書きや、今年に出る予定...
アメリカ

居心地の良い多様性、米国の学生寮

20代のころ、専門分野でとんがり、ディグリーを取るためにアメリカに留学に行った。でも、隠微で鉛のように重い日本というシステムの圧力・圧迫から逃れて放浪(脱システム)することも動機だったように思える。専門を突き詰め、日本から逃避して、...
雑書放浪記 No book, No life

評伝 小室直樹』(上・下)

村上篤直『評伝 小室直樹』(上) 学問と酒と猫を愛した過激な天才』(768ページ)『同(下) 現実はやがて私に追いつくであろう』(746ページ) 村上篤直氏が執念を燃やして書き上げたこの評伝二部作の大著。 空前絶後の小室学(社...
医療サービスイノベーション

診療報酬・介護報酬解説BOOK 2018(平成30)年度改定対応版: 看護政策・経営学で読み解く

拙著を出版しました。 今回の企画は、大島敏子先生とコラボして、2018年度の診療報酬・介護報酬同時改定を受け、看護の現場に直結する内容を選りすぐって改定裏話も含めて解説するというもの。 ただし、類書と最も...
雑書放浪記 No book, No life

診療報酬制度改定の解説(批判)本

2018年度は、診療報酬改定と介護報酬改定の「ダブル改定」と同時に、医療計画と介護保険事業計画の見直し、地域医療構想と在宅医療・介護連携推進事業の進展、国保財政の都道府県への移管、保険者努力支援制度の本格化など、数多くの医療改革が同時に実行...
雑書放浪記 No book, No life

情報と秩序:WHY INFORMATION GROWS by César Hidalgo

  「経済成長とはそもそも情報成長のひとつの表われにほかならない」、「宇宙はエネルギー、物資、情報でできている」と言い放つヒダルゴには情報原理主義者の香りがしないでもない。ただし、教条的、狂信的な原理主義者とは根本的に異なるのは、プラ...
雑書放浪記 No book, No life

知的生産の技術

  一読してからのインパクトが数十年に渡って延々と続く本もあれば、数か月ともたない本もある。前者の代表格として、梅竿忠夫の「知的生産の技術」がある。この本を読んだのはたしか高校1年のときだったか。神保町や早稲田通りの古本街に通いはじめた頃...
雑書放浪記 No book, No life

小屋生活の系譜

八ヶ岳本をいうマイナーなジャンルがある。登山でもなく、単なるレジャーをテーマにした本でもない。八ヶ岳の麓に移住したり、住んだりすることを主たるテーマに置く一群の本のことをいう。 八ヶ岳南麓に小さな山荘を営む身からすれば、気になるテーマで、...
モノ書き

書くことの効用

飲み会で難しい質問をされた。 「なんのために論文を書くのか?」 うーん、研究者としてあたりまえのことなのであまり深くは考えたことはなかった。新規性の強いオリジナルな実証的なアイディアを知的成果として知識社会≒学会に還元するのは当然と...
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