人間学

システム思考

ひまわり

岩手県の煙山の西麓の矢巾町で偶然、遭遇したひまわり。太陽の方向に一斉に花をむける向日葵畑を、昼間太陽を背にしてしばし眺める。 「花はなぜ美しいか。ひとすじの気持ちで咲いているからだ」詩人の八木重吉は、こう書いている。 ...
システム思考

知的放浪者の旅、自転車、学問はwell being

鹿児島湾から望む開聞岳 学問と旅、そして自転車。これらは異質といえば異質だが、すべて好きでやっていることで、持続的な幸福・健康の底流みたいなものだ。これらが結びついたとき、心は自由を得て、存在としての「自己」は新たな発見と冒険の世界...
コラボレーション科学

「夫子の道は忠恕のみ」のシステム科学

論語(里仁第四)に曰く、夫子の道は忠恕のみと(里仁第四15)。 いはやはこの処世訓、人口に膾炙して久しいどころか、時代を越えて論語の一大中心命題を占めている。「忠」とは心の真ん中を貫くまごろころや意識の底にあるもの、あるいは...
ウェルビーイング/イノベーション

どうする、知恵?

データのネットワーク よくある階層モデルではなく、ネットワークモデルとシステム思考で知恵の出来上がり方を考えてみる。この図では、なにも意味しないランダムなガラクラの集まりがデータだ。ランダムなガラクラの集まりにラベルが張られて色分け...
人間学

オン・ザ・ロード自転車放浪哲学

九州東岸の日向の浜 3月は九州最南端の佐多岬から東岸を北へ北へと自転車で走った。On the road自転車放浪に哲学があるのなら、それは卑小な自分の存在を認めつつも明日に開かれた可能性を信じ「いま、ここ」で前を向いてゆく、という素...
コラボレーション科学

多職種連携のコラム連載が終了、その効果やいかに?

めっきり春めく日々を迎える弥生3月。そんななか、全6回の多職種連携に関する連載コラム執筆を終えた。とある商業誌からリクエストがあって応じたものだ。論文ではなく商業誌に乗せる事例紹介、雑談、エッセーの類でも書き始めれば創造的なアウト...
よもやま話、雑談

令和5年(2023年)謹賀新年。超越、ご縁、幸福感。

富士宮から振り仰いだ富士山 年末にコロナに罹患して、書斎で寝起きして(家庭内隔離)、ボーッとしながらも、昨年買いためてきた本を読んだ。書斎に布団を敷き、下から本棚を眺める風景もオツなものか。軽症ながらもコロ助からの警鐘を体内で聞きな...
システム思考

平井遺跡から諏訪大社秋宮、尖石遺跡で「立柱祭祀」の起源を探る

松本で看護協会から依頼のあった講演を済ませてから、あたりの気になる場所をドライブしつつ探訪。地方への講演旅行は、こういうひと時があるとなしとでは雲泥の差だ。以前から気になっていた、塩尻から、諏訪、そして八ヶ岳西麓の縄文遺跡と諏訪大社秋宮で...
デザイン思考

新時代のキャリアデザインは3KX3F

<岐阜城から長良川を遠望> 名古屋大学医学部附属病院キャリア開発支援センターにおよびいただき、アウトリーチ&講演に行ってきた。 「働き方革命」とかいろいろ議論があるが、①基業、②奇業、③起業、④福業、⑤副業、⑥複業が軸に...
人的資源開発

「エロティック・キャピタル」と「女子のチカラ」

職業がら女性とよくお会いする。いや、むしろ会わなければ仕事が進まないので、好むと好まざるを問わず会わなければいけないのだ。 授業、講演、セミナー、ワークショップ、各種プロジェクト・・・・。 10代の看護学生さんから、20~30代...
ケア/ウェルビーイング

ケアの本質:生きることの意味 ミルトン・メイヤロフ

  ケアってなんだろ?ケアの原点は?生きるってどういうこと? こんな疑問や反省がときおり首をもたげるたびに、ページを繰ってきた、この本。 年末年始の喧騒や乱痴気騒ぎも過ぎ去り、雪が降り積もるような日にはシンミリとこんなこともつらつ...
システム思考

世界のソトとウチ

上のマップで言うと、伝統的な経営学やマネジメント論は、左側のアプローチが中心。一般性、因果律、効率、根拠、論理といったものが重視される。サイエンスの体裁をとろうとするほど、経営学やマネジメント論は、むろん、このアプローチが中心になってく...
人的資源開発

入門から応用へ 行動科学の展開―人的資源の活用

以前アマゾンに書いておいた書評をコピペ。 <以下貼り付け> この本のスタンスは人的資源の管理ではなく活用。日本では"One Minute Manager"などで有名だが、この本ははるかに学術的でかつ網羅的。 ブランチャード先生はコ...
システム思考

根本問題(root problem)とメンタルモデル(mental model)

 (ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチ)   人間社会と地球社会が抱えているのモンダイはフクザツだ。いや、複雑すぎる!   だから複雑な問題を解決する手法も、いきおい複雑になってくる。   問題ってなんだ?   そして、...
ウェルビーイング/イノベーション

シュタインバイス大学のアウトリーチ活動と英語

Steinbeis UniversityのMaster of Business and Engineeringの学生とファカルティ・メンバーが来日したおり、講義を2コマしました。テーマは、Innovation and Marketing...
アントレプレナーシップ

日刊工業新聞の連載コラム、「異見卓見」第4話

日刊工業新聞の連載コラム、「異見卓見」第4話を寄稿しました。 『出る杭に起業パワー: 創造的奇人変人のすすめ』です。
アントレプレナーシップ

第19講:WikiLeaksの超弩級・破壊的衝撃

 WikiLeaksは“情報・知識戦争の9.11”とも、“超破壊的兵器”とも呼ばれている。外交戦略はおろか、 公共のあり方や企業戦略、情報システムにも、かつてないほど甚大な影響を与えている。破壊的な情報・知識サービスイノベーションをもたらし...
アメリカ

第18講:日本的経営あるいはジェームズ・アベグレン博士との対話

 日本的経営が揺らいでいる。半世紀にもわたり日本的経営について観察、助言、論評してきたジェームズ・アベグレン氏との邂逅(かいこう)を下敷きにして、日本的経営にかかわる問題を考えてみたい。日本的経営を支えてきた人事制度とその運用に焦点を絞り込...
アメリカ

第17講:若い世代が追い求める、「勤勉」と「幸福」の間にあるもの

 先月、「Everyone a Changemaker―世界を変える社会イノベーション―」というシンポジウムが開催された。趣旨は題名の通り、各自が“チェンジメーカー”になって、 それぞれのできる範囲で社会を良い方向に変えていこうというものだ...
アントレプレナーシップ

第16講:大丈夫か?日本資本主義の未来(勤勉のゆくえ)

 「日本人は勤勉さを失いつつあるのかもしれない。勤勉さを礎とした、高度成長時代からの社会制度は、このままでは立ち行かなくなる」と多くの人が考えているようだ。そこで今回は、「勤勉」の現状と未来を見立てることによって、日本資本主義の今後の姿を占...
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