知的放浪者の旅、自転車、学問はwell being

鹿児島湾から望む開聞岳

学問と旅、そして自転車。これらは異質といえば異質だが、すべて好きでやっていることで、持続的な幸福・健康の底流みたいなものだ。これらが結びついたとき、心は自由を得て、存在としての「自己」は新たな発見と冒険の世界へと導かれる。

学問とは、知識の深淵に飛び込む営為だ。本や論文を読み、知識を吸収し、さらに書物や論文を書くことで、知的な満足感を得る。学問の旅は、好奇心をリフレッシュし、新しい視点を提供してくれる。新しいアイデアや知識を見つけるたびに、興奮が包み込む。

旅には、学問とは異なる味わい深い魅力がある。新しい土地を訪れることで、異なる多様性に触れ、五感を通して交流することができる。旅先での出会いや経験は、人間関係や自己理解を深める上で案外重要だ。旅は、日常のルーティンを離れて、自分自身を未知の環境に置くことで、新たな成長と自己発見を促す手段でもある。

そして自転車。これは放浪癖をより深く満たすための鍵のようなものだろう。自転車ツーリングは、旅の手段としてだけでなく、地域を探検するための素晴らしい方法だ。風と一体となる快感と共に、新しい景色に触れ、隠れた自然のベールを一枚一枚剥がして、そっと垣間見ることで、魂が揺さぶられる。自転車に乗ることで、自然との調和を感じ、身体と心の健康をサポートすることができる

自転車ツーリングには旅という側面もありながらも有酸素運動という側面もあるので、前頭皮質、海馬、側坐核、視床が織りなす認知機能が活性化されニューロン新生にとってもプラスになる。つまり記憶力、注意力はおろか、創造性までもが増強される。魂が揺さぶられるような体験は、洞察と知恵をもたらしてくれる。

ニューロサイエンスの知見を引けば、魂を揺さぶられるような強烈なポジティブ感情の大波によって、ドーパミン、オキシトシン、セロトニンといった神経伝達物質、BDNF(脳由来神経栄養要素)の急激な分泌をとおして、脳内に新しいネットワークが創発されるのに違いあるまい。

学問、旅、自転車の三つの要素が抜き差し難い放浪癖を形成しているのか?あるいは、放浪癖が学問、旅、自転車を媒介して顕現しているというべきか?いずれにせよ、これらの要素が混交する場にwell beingが立ちあらわれ、真に自由な気持ちで世界を巡り、新たな知識と経験を求める異界越境の旅に出ることができる。学問は頭脳を刺激し、旅は心を豊かにし、自転車は体と魂を強靭にしてくれる。

かように、知的放浪者として、学問の世界で新しい知識を探求し、旅先で新たな友人との出会いや素晴らしい景色に感動し、自転車に乗りながら心身を健康に保ちたいものだ。自由な気持ちで旅立ち、新たな冒険に向かうことは、最大の歓びでもあり、成長の源ということか。

知的放浪者にとって、旅、自転車、学問が異界越境する場にwell beingが生じるのだろう。

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