カナダ・オンタリオ紀行(1)ナイアガラの滝

ナイアガラの滝は圧巻

コロナ禍のため、カナダに来ることができなかったこの2年。今年は渡航制限が緩和されたこともあり、3年ぶりにオンタリオ州、セントキャサリンズ市にあるブロック大学にやってきた。カナダ短期留学で学生の引率が目的だ。当地はナイアガラの滝まで20kmくらいの至近にある。ナイアガラの滝は、山間部でも秘境でもなく、アクセスは便利。よって、世界的な観光地として有名だ。

滝のすぐ西側には観光地的な繁華街が丘陵の斜面に沿うようにして拡がっている。ホテル、レストラン、アミューズメント・パーク、みあげもの店などが織りなす風景は喧噪の空気に満ちている。それでも、滝のスケールと垂直になだれ落ちる水の圧倒的な量は、圧巻だ。もう5回目になるが、ボートに乗って滝の直下に繰り出すボートツアーは興奮のひと時だ。同行した学生は、キャッ、キャッと騒ぐが、それに吊られて、ついつい無邪気に踊りだしたくなるような気分にもなる。

レインボー・ブリッジの中央がカナダとアメリカを分かつ国境線となっている。そこまで歩いて行って、ほんの数歩だが、懐かしのアメリカに足を踏み入れた。パスポートを持たずに、橋の中央までやってきて、カナダに再入国するときに、入国審査のお役人に大目玉をくらう。アメリカからの不法移民を取り締まるため、怪しい輩は徹底的にチェックされるのだ。おいおい。なんとか状況を饒舌に説明し許しを乞うて、無事、カナダに再入国できた。

Like a bridge over toubled water….というSimon & Garfunkelの歌詞をふと思い出したナイアガラの滝。レインボーブリッジは、troubled waterの上に架かる、明日に架ける橋だね。

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