日本赤十字広島看護大学で開催された第25回日本赤十字看護学会学術集会で、「多職種連携の本質 協調的リーダーシップとウェルビーイング(自己組織性)」について招待講演とパネルディスカッションを行ってきた。
ここ数年の研究成果が学会主催者の目にとまったからしく(?)、招待発表の機会をいただけることは、研究者としてうれしい限りである。なにせれっきとした研究活動として堂々と楽しい楽しい旅ができるからだ。
知的放浪という意味では、旅も学術も同根だ。放浪するように旅し、研究する。旅と研究の間には、関係者とのとめどもない雑談や対話がよこたわり、これらが新しい気づきやインサイトをもたらしてくれる。旅、研究、雑談、対話に満ちた豊穣な意味空間(旨いものと酒があればなおよし)をたっぷり楽しむ。それが知的放浪者が探索するより良い生き方、つまりウェルビーイングの端緒となる。
ということで、発表のためだけに広島と千葉を往復するのは、いかにももったいない。そこで、「せっかくの広島、ちょっと楽しんでいこう」ということになり、瀬戸内海に面した安芸グランドホテルから出発するナイトクルーズで、気心が知れた共同研究者を連れ添って厳島神社が新座する瀬戸内の夜の海に繰り出したのだ。今宵は時あたかも満月であった。
あの厳島神社の大鳥居がスポットライトを浴びて漆黒の闇に浮かび上がる様子は、幻想的な風景であった。学術集会の前夜は、学会主催者の学長教授を交えて楽しい宴のひと時。瀬戸内の魚が美味しかった。発表の後は、ナイトクルージング。この学会の2つの「副賞」を受賞してしまったのだった。
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