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雑書放浪記 No book, No life

情報と秩序:WHY INFORMATION GROWS by César Hidalgo

  「経済成長とはそもそも情報成長のひとつの表われにほかならない」、「宇宙はエネルギー、物資、情報でできている」と言い放つヒダルゴには情報原理主義者の香りがしないでもない。ただし、教条的、狂信的な原理主義者とは根本的に異なるのは、プラ...
アントレプレナーシップ

村口和孝氏X藤野英人氏による刺激満載の講演&パネル

大学のシンポで、村口和孝さんと藤野英人さんによる面白い講演&パネルが開かれた。言わずと知れたベンチャー投資家、ファンド運用者として大成功を収めているお二人だ。 実は前職の東京農工大学技術経営研究科でアントレプレナーシップの講座を持っていた...
モノ書き

新著「医療看護イノベーション」表紙の件

 新しい著書を汗水垂らしながらやっと出版することができた。この本のなかで最も気に入っているのが表紙の右下の不思議なイラスト。 とある不思議な出会いとご縁がきっかけとなり、この不思議なイラストが新著の表紙を飾ることになった。 その話を...
ランニング

カナダでアウトドア

 仕事で3週間ほどカナダのオンタリオ州にあるSt. Catherinesという小さな街にあるBrock Universityに滞在した。10数名の学生を連れてのカナダ短期留学プログラムを実施するためだ。 臨床英語、医療機関でのフィール...
モノ書き

社会科学英語論文の書き方

  英文で国際学術雑誌に投稿したいという人から相談を受けた。   忘れないうちに以前メモっていたことをまとめてみる。   そもそも、論文は何語で書くべきなのか。世界共通の学問の言葉はもはや英語だ。だから、日本語で書いて内に閉じ...
ランニング

朝夕のジョギングの件

長距離サイクリングやヒルクライムに対応する体力を強化(うーむ、体力温存、あるいは衰退防止かも)のため、梅雨の季節になる前に朝夕はジョギングをするようにしている。 主目的はライフワークの自転車ツーリングによる「人生の可動域」を拡げるため...
よもやま話、雑談

研究者情報という果てしない大海

今までどのくらいの書物、査読付き論文、論文、記事を書き、授業、講演、有識者会議、各種委員、共同研究、アウトリーチをこなしてきたのか?これらを仮に研究者の「業績」というのならば、その業績を正確に、もれなく、事実を事実として公開しかつ更新するの...
雑書放浪記 No book, No life

知的生産の技術

  一読してからのインパクトが数十年に渡って延々と続く本もあれば、数か月ともたない本もある。前者の代表格として、梅竿忠夫の「知的生産の技術」がある。この本を読んだのはたしか高校1年のときだったか。神保町や早稲田通りの古本街に通いはじめた頃...
雑書放浪記 No book, No life

小屋生活の系譜

八ヶ岳本をいうマイナーなジャンルがある。登山でもなく、単なるレジャーをテーマにした本でもない。八ヶ岳の麓に移住したり、住んだりすることを主たるテーマに置く一群の本のことをいう。 八ヶ岳南麓に小さな山荘を営む身からすれば、気になるテーマで、...
モノ書き

書くことの効用

飲み会で難しい質問をされた。 「なんのために論文を書くのか?」 うーん、研究者としてあたりまえのことなのであまり深くは考えたことはなかった。新規性の強いオリジナルな実証的なアイディアを知的成果として知識社会≒学会に還元するのは当然と...
雑書放浪記 No book, No life

書斎は人生への投資である

   年末は書斎の整理整頓。いろいろかたずけながら、書斎についてメモしてみる。 一年という時間は書斎を中心にしてサイクルのように回っている。 つまり、春から夏にかけては自転車に乗って北海道ツーリングをしたり海外に...
アメリカ

アメリカでAirbnbを初めて使ってみた

<徒歩5分でイサカの街の中心部へ> Airbndがshared economyなんていう文脈でよく語られるようになって久しい。貧乏サイクリストの眼から見れば、夏の北海道自転車ツーリングではキャンプ場かライダーハウス、贅沢してユース...
モノ書き

診療報酬制度の改定解説本  

看護経済・政策研究学会に出てみないか?ととある人に言われ、時間もあるし出てみようと思い出てみたら、議論がけっこう面白かった。パネルディスカッションの延長でフロアを巻き込んでワサッと話題が盛り上がり、会場のあちこちから手があがりアツい議論...
アメリカ

ホスピタリティXヘルスケアXデザイン思考融合の新たな地平線

  久しぶりにアメリカの東海岸に旅してきた。母校のコーネル大学で開かれたSymposium Hospitality, Healthcare, Design 2016に参加するためだ。   ああ、コーネルはいいなあ。return t...
モノ書き

読書・執筆の裏ワザは鉄砲玉面会にあり

本を出版したいという人とよく出会う。自身も今まで16冊本を書いてきているので、どうやったらいい本を世に出せるかということは常々気持ちのどこかにある。でも20冊にも達していないので、ナマイキなことは言えないのだが。  そこで、ある人...
日本人論

新旧クリエーティブクラスが集まる場所

 <早春の八ヶ岳> 会社オーナー、上場企業役員、議員、弁護士、医師、作家、芸術家、高度専門職的自営業、投資顧問業者、サイエンティスト、高度なプログラマ、システムエンジニア、大学教授・・・・こういう人達のことをクリエーティブ・クラスと呼...
人的資源開発

「エロティック・キャピタル」と「女子のチカラ」

職業がら女性とよくお会いする。いや、むしろ会わなければ仕事が進まないので、好むと好まざるを問わず会わなければいけないのだ。 授業、講演、セミナー、ワークショップ、各種プロジェクト・・・・。 10代の看護学生さんから、20~30代...
ケア/ウェルビーイング

健康増進あるいは美容皮膚科医とのダイアローグ

昨夜は美容皮膚科医の田中優子女史と健康をメインテーマとして貴重な座談。美容皮膚科医と意見を効果するのは初めての経験なので、とってもためになった。アイディアの異種混交はイノベーションの契機だ。 さて自分が専門とする医療・健康管理学は主と...
医療サービスイノベーション

医療管理学(Health Care Management)

<コーネル大学> このところ、大学院で医療管理学(Health Care Management)を学びたいという何人かの奇特な人に遭遇。いろいろ進路相談などに乗っている。事情やニーズは個別に異なるのだが、アドバイスとなると共通点も多い...
ケア/ウェルビーイング

ケアの本質:生きることの意味 ミルトン・メイヤロフ

  ケアってなんだろ?ケアの原点は?生きるってどういうこと? こんな疑問や反省がときおり首をもたげるたびに、ページを繰ってきた、この本。 年末年始の喧騒や乱痴気騒ぎも過ぎ去り、雪が降り積もるような日にはシンミリとこんなこともつらつ...
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