吐龍の滝

カテゴリー : よもやま話、雑談

清里の川俣川が削り込んだ東沢渓谷を北側に遡行していくと北杜八ヶ岳公園線の清里大橋を遥か上に見上げる。

さらに歩いてぶつかる林道は、「鉢巻き道路」と呼ばれていた清里高原道路ができる前は清里と大泉をむすぶ主要道だったのだが、最近は通行する車はあまりみかけない。

そこからはハイキングロードになっていて、ものの10分も歩くと、この滝に出くわす。

その名も、吐龍の滝という。

恐ろし気な名前だが、吐竜の滝は、落差10メートル、幅15メートルとこじんまりとしている。

毎年夏にはナイアガラの滝に遊ぶのだが、その規模ときたら、落差56m、幅675mだ。

ナイアガラの滝。その落差は吐龍の滝の5倍以上、幅は45倍にもなる。

規模が大きければよいというものでもあるまい。見よ、吐龍の滝の箱庭のような美しさを。楚々とした風情で清涼な水がしたたり落ちる斜面には、ほどよく苔がむし、初春の空気は清々しい。

聞けば、深緑の苔むす岩間からあたかも絹糸のように流麗に流れ落ちるその神秘さから「竜の吐く滝」と名付けられたそうな。

ナイアガラの滝にはない、箱庭のような静謐さが、ここにはある。

研究者情報という果てしない大海

カテゴリー : よもやま話、雑談

今までどのくらいの書物、査読付き論文、論文、記事を書き、授業、講演、有識者会議、各種委員、共同研究、アウトリーチをこなしてきたのか?これらを仮に研究者の「業績」というのならば、その業績を正確に、もれなく、事実を事実として公開しかつ更新するのもの研究者個人の責任だろう。

ということでリサーチマップ<松下博宣>を更新してみた。このサービスは国立研究開発法人科学技術振興機構が提供しているものだ。ただし、過去行ってきたすべての講演やアウトリーチ活動をカバーするには程遠いのだが(汗)。

これらを絶えず更新してアップデートして公開するというのもこのページの役割みたいなものだ。ところが、最近になってリサーチマップを更新してみて改めて感じたものがある。

・学会発表など学術系のデータベースは紙媒体が発表されると、デジタル化されてウェブに公開される。

・自分の記憶だけに頼って更新していると、記録漏れが出る。

・発表してきた書物や論文は外部のデータベースからワンクリックでリサーチマップに流し込むことができる。ジャーナルの巻・号やISBNといった煩雑な記載の手間が省けること大変便利だ。

・研究キーワードをいれておくと、この分野の著名人、友人、知り合いがズラズラ出てきて面白い。

もっともリサーチマップの便利な点はこちらに説明がある

<以下引用>

researchmapのIDを持つ研究者は、そこに自分の研究ホームページを公開することができます。これを研究者の「マイポータル」とよびます。「マイポータル」には履歴書(Curriculum Vitae)のテンプレートが備えられており、経歴・研究分野・研究キーワード・論文リスト・講演リストなどを発信することができます。

ただし、数十、数百に及ぶ項目を手入力する必要はありません。なぜなら、公開されている各種研究データベースとresearchmapは連携しており、研究者名と所属機関名から論文や著書、研究キーワードや分野などの情報をCV(履歴書)に自動的にフィードするからです。数クリックするだけで、研究者ホームページの7割以上を自動構築してくれるのです。

researchmapで研究成果を管理すれば、科学研究費など各種補助金の書類や評価データの提出のフォーマットづくりも簡単です。研究者履歴の各項目にはアクセスレベルを設定することができるので、研究者は研究成果の中から、広く一般に公開するもの、研究者仲間にだけ公開するもの、非公開とするものを自分の意思で自由に選別することができます。

researchmapのCV(履歴書)データは、ウィジェットとして切り出し、所属機関の公式ウェブページ上に簡単に「貼り付ける」ことができます。「HTMLが書けないから・・・」という理由で公式ウェブページに取り組めなかった研究者や、研究成果公開用ホームページの構築に迫られている部局にとっても朗報となることでしょう。

<以上引用>

 

キャンピング道具の整理整頓!

カテゴリー : よもやま話、雑談

このところ、ランニングをトレーニングメニューにとりいれて毎朝走っている。

来月にはハーフマラソンの出走が内定していて、せっせと走っておかなければ当日キツイことになるのは目に見えているのだ。

なので、ここ2カ月はランニングで毎月120-140kmのペース。自転車では、1日の距離だが、どっこい、今の自分の走力ではそうもいかない。

また夏になったら北海道を自転車で走る。ランニングをやってみて、本当に自転車のありがたみがジーンと分かるのだ。

だって、距離がグングン伸びて、ランニングほどは疲れないからだ。

だから、ランニングは自転車ツーリングにとっても、よいトレーニングになることだろう。

というわけで、去年の夏、酷使したキャンプ道具一式をメンテナンスしてみた。

夏の到来が楽しみだ。

 

書き続ける持続的意思=コラムニストの命

カテゴリー : よもやま話、雑談

秋といえば学会。とある学会に出すペーパー書きで忙しく日経ITProの連載コラムとブログはご無沙汰。

ペーパーは英語。どうしても英文ペーパーに没頭している時は、読みこむ文献も、紡ぎだすアウトプットも英語なので、英語アタマになってしまうことが、日本語から自分自身を遠ざける真因じゃなかろうか。

英語モードのときは、日本語で書いているコラム、ブログのペースがガクんと落ちる。たぶん、相当無理して日本語⇔英語の言語境界を越境しているのだろう。

友人のオランダ人学者に、オランダ語、英語、ドイツ語、フランス語のトリリンガルならぬ、バイの2倍の「バイXバイ・リンガル」がいる。そいつは、日常的に4つの言語を話し、もちろん、それぞれがネイティブ・レベル。羨ましいかぎりだが、書く方になると、満遍なく書けるわけではなく、はやり、オランダ語⇒英語⇒ドイツ語⇒フランス語の順だと言う。

彼曰く、英語で書く日々がつづくと、どうしても他の言語で書くことが億劫になるそうな。

・・・なるほど、それならば、俺の突発性日本語筆不精も許されるだろう?

まあ、そんなことはどうでもいい。英語ペーパーのほうはなんとか終わりそうなので、日本語コラムのつづきに精を出さなきゃならんのだ。

書き続ける意思を持続的に持って、ストライクゾーンの縁のクサイ部分に文章というタマを投げ続けることが、コラムニストのコラムニストたる所以だ。

格安航空Jetstar、欠航も結構なり!?

カテゴリー : よもやま話、雑談

北海道から帰ってくる時、ためしに格安航空Jetstarを使ってみた。

前々から、格安航空会社の地方発で羽田や成田に夜着陸する便は欠航になることがままあるとは聞いていた。

しかし、それが現実のもととなったので、一ユーザーの立場でまとめてみる。

2012年 9月7日 (金)
フライトの変更
GK118

Jetstar Japan


Airbus A320
Starter
飛行時間:
1時間 40分
札幌
2012年 9月7日 (金)
2040 hr / 午後 8:40
新千歳空港 国内線ターミナル
東京
2012年 9月7日 (金)
2220 hr / 午後 10:20
成田国際空港 第2ターミナル 国内線エリア
注:時刻は各空港の現地時間です。

運航航空会社:  Japan Jetstar Japan

スマホに以下のような欠航を知らせるメールが突然来たのは当日の16:52だった。デパーチャーまで3時間を切っていたタイミングだ。ちなみに、このフライトの値段は12,190円だった。

下の指示にあるようにコールセンターに何回電話しても、回線が混んでいて、「しばらくしたらおかけください」とのこと。結局1回もつながらず。なんのためのコールセンタか?やれやれ。

                  ***

HIRONOBU MATSUSHITA様,

GK118便 9月7日20時30分 千歳発は機材繰りのため欠航となりました。
詳しいご案内はジェットスター コールセンター 0120-9347-87もしくは0570-550-538までお願い致します。
ご迷惑とご不便をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。ジェットスター・ジャパン

GK118 departing on 07September at 20:20 from CHITOSE is Cancelled. Please contact our callcenter For support call, 0120-9347-87 or 0570-550-538[Press 2 for English] Jetstar apologies.

                  ***

まあ、知床、自転車ツーリング、札幌での講義2つと講演1本も無事終わり、早く暑い関東に帰っても、イマイチなので、「なんとかなるさ・・・」くらいの気持ちで千歳まで来てみたのである。

すると、千歳の隅っこのほうに見るからに安普請のJetstarのカウンターで、激しくクレームを言い立てている男性がいる。困惑した表情で、「どうしよう、どうしよう」を連発して不安げな女の子のグループも。

「オレもいっちょ、がんばって言ってやるか!」と一瞬思ったものの、Jetstarのカウンターの向こう側の女の子も可愛い顔して困っている様子。「まあ、疲れるし、そのへんのホテルをあてがわれればそれでヨシとしよう」と、いつになくガッツが湧かない。

これ、知床のblue moonのせい??

                  ***

Jetstarのカウンターでは2つのオプションを示された。

①即刻、欠航分の料金を払い戻す。他社のフライトを買う際には、顧客が差額を負担すること。

②ホテル1泊12000円、朝食1500円、空港⇔ホテル間の公共交通機関の費用をJetstarが負担し、明日の便で帰る。ただし、その場では現金は渡さずに、後日、本人の名前が記された手書きの領収書をJetstarに送付し、手続きが終わってから指定の個人口座に発生費用分が振り込まれる。

                  ***

②を選択。欠航も結構なものだ。

お陰で翌朝、お気に入りの千歳川サイクリングロードでウオーキング、ジョッギングができた。翌日、千歳に行って見ると、Doorbang氏も偶然そこにいて、旧交を再度温め直すこともできた、という次第。

でもなぁ・・・

Jetstar、欠航という緊急事態をメールで知らせるにしても遅すぎる。そして、その後のコールセンターのオペレーションが稚拙すぎる。ローコストキャリア (Low-Cost Carrier)の戦略は、在来のキャリアが、高い固定費の基盤の上に過剰なサービスを提供し、顧客に転嫁してきた状況に対するアンチテーゼだということはよくわかる。

しかし、欠航という事態に陥った顧客に対するサービスとしては残念ながら失格だと思う。唯一の救いは、僕のようにメクジラを立てずに、「欠航でも結構ですよ~~」とおおらかに受けとめてくれる顧客の存在か。

いやはや。

 

ボルタ君、「ものこと」つくり、町おこし

カテゴリー : ものつくり

ボルトならぬボルタ君というそうだ。室蘭へ行った友人からのお土産。ボルトを加工していろいろな造形を試みる。たとえば上の写真は「自転車に乗るボルタ」。

サイクリストの僕にとっては、大変うれしいプレゼントなり。

このボルタくん、実は、室蘭市民、道民、いや全国からも熱いまなざしが注がれ、大注目を浴びてきている。2005年12月 に試験販売を開始、2006年4月に20種類500個限定で第1弾の本格販売開始、 それ以降、ほぼ毎月1日に5種類のボルタを発売してきているという。最近のボルタのバリュエーションはこちら

2007年9月には100種類のボルタくんが完成したそうだ。

さて、ボルタくんを考案したのは、室蘭工業大学に通っていた二十代男性だそうだ。当初、その男性は、遊び心半分くらいで「アイアンフェスタの体験溶接」で製作したことにはじまり、そのサイズを3分の1ほどに小さくしたのが今のボルタシリーズ。

ボルタプロジェクトの面白いところは、ボランタリーなバリューチェン。「ものつくり」にこだわり過ぎて失敗することが多いなかで、ボルトの取り組みはいささか趣が異なる。

学生や商店主、市内公務員、製鉄所職員、ウェブデザイナーといった様々な立場の市民が、企画担当、開発担当(大学)、製作担当、マーケティング担当、PR担当、販売担当というふうに加わっている。「モノ」だけではなく、いろいろな「コト」が人を引き寄せ、バリューチェンを創っているところが面白い。

今ではNPO法人テツプロ(つのまちぷろじぇくとボルタ工房)がバリューチェンのマネジメントを行っていて、ボランタリーかつオープンな価値連鎖を目指しているようだ。プロダクトは単純素朴ながら、オープンイノベーションの一つの姿を見る思いがしなくもない。

思いは、室蘭を元気にする、いろいろな人に親しんでもらえる町おこしだそうだ。それやこれやで、2006年7月にはボルタ工房を設置。また、製作が追いつかずにパート・アルバイトも募集したという。

武骨で無異質でお堅いイメージのあるスチールプロダクトが、ちょっとした工夫で、みんなの参画を得て、なんともいえない愛らしいものに生まれ変わるという意外さとあいまってボルタ人気は急上昇。